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誤解から生まれたたまごの知識「卵は1日1個まで」の誤り
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私たちの食生活には、もはやなくてはならない存在の卵。栄養価が非常に高く、様々な調理法でアレンジもきくため、ついついたくさん食べてしまいそうになります。
そんな卵ですが、1日にどの位の量を食べてよいのか、みなさんはご存知でしょうか?

今回は、卵の1日に摂取したい適正量についてご紹介します。

●結局、卵は1日何個まで食べていいの?

結論から言うと、卵の1日の摂取量に個数の制限がありません。
栄養のバランスを考えると、いくら好きだからといって食べ過ぎるのも考えものです。
しかし、卵は「完全栄養食」と言われているほど良質なアミノ酸、ビタミン、ミネラル類が含まれていますので、健康な方の場合は1日2〜3個を目安に食べてもよいでしょう。

●「卵は1日1個まで」はウソ?

昔からの言い伝えなどから「卵は1日1個までしか食べてはいけない」と思っている方も少なくありませんが、なぜそのような誤った知識が生まれたのでしょうか?

実はその原因は「コレステロール」にありました。

100年以上前のロシアで、うさぎに卵を食べさせる実験が行われました。
その結果、ウサギの血中コレステロールの量が増加し、動脈硬化の所見が認められたことから「卵に含まれているコレステロールは動脈硬化の原因となる」という結論づけがされたことが始まりだといわれています。

しかし、もともとウサギは草食動物であるため、動物性の食品である卵を摂取すれば血中のコレステロール値が上がるのはごく当然のこと。
また、実験を行う前提条件自体が妥当ではなかったため、長年にわたって「卵を食べるとコレステロール値が高くなる」という誤解をされていたのです。

実際のところ卵には、体にとってよい影響を与える善玉コレステロールを増やし、病気の原因にもなる悪玉コレステロールを減らす働きのあるレシチンやオレイン酸が含まれています。
その後の研究においても卵の1日の摂取量とコレステロール値、あるいは心筋梗塞のリスクとの因果関係はないことが確認されています。

しかし、腎臓病などの病気をお持ちの方は、タンパク質の制限など考慮する必要があるので、医師にご相談くださいね。


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