エアロ塾

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直接口をつけて飲んだペットボトルの飲み残しに注意が必要です。
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暑い中、熱中症予防のために欠かせないのが水分補給ですが、ペットボトルの飲み残しには、思わぬ落とし穴がありました。

この時期、熱中症を防ぐため、こまめな水分補給が欠かせない。

行き交う人たちの多くが常備しているのは、ペットボトル飲料だった。

街の人は、
「(ペットボトルを持ち歩いている?)持っています」
「飲み物を常に持っています」
などと話した。

しかし、このペットボトルは、油断するとあることが起きてしまう。
「直接口をつけてペットボトルを飲む」行為で、口の中にいる細菌が液体に入り込み、増殖するという。

どのくらい増殖するのか実験を行った。

用意したのは、500mlの麦茶、スポーツドリンク、そしてコーヒー牛乳のペットボトル。

実験中は歯を磨かず、それぞれ購入直後、4時間後、8時間後の3回、1口ずつ直接、ペットボトルに口をつけて飲む。

そして、3種類のペットボトルを、温度と湿度を一定に保つ機械へ入れた。

真夏日を想定し、温度は30度、湿度を60%に設定した。
8時間後のペットボトル飲料は、においは開けた時と変わりなく、見た目も変わらないように見えた。
果たして、結果はどうだったのか。

エフシージー総合研究所の橋本一浩博士は「4時間後、8時間後、あと24時間後で検査をしてみたんですけども、時間変化とともに、どんどん(細菌が)増加していく」と話した。

8時間たったペットボトルを調べると、麦茶とコーヒー牛乳から、一般細菌が検出された。

さらに、24時間後に調べると、細菌が麦茶はおよそ50万個、コーヒー牛乳はおよそ1,600万個と、さらに急激な増加が見られた。

東京家政大学生活科学研究所の藤井建夫所長は「牛乳自体は栄養がいいもんですから、そういった菌が一晩も置くと、増えるということはあると思いますね」と話した。

一方で、ほとんど数値が変わらなかったのが、スポーツドリンクだった。
なぜ、細菌は増殖しなかったのか。

東京家政大学生活科学研究所の藤井建夫所長は「(一般的に)スポーツドリンクだとか、あのたぐいは結構ね、酸度が強いですから、そこではもう、菌が生えにくいので」と話した。

夏場、ペットボトルを持ち歩く際の注意について聞いた。
東京家政大学生活科学研究所の藤井建夫所長は「口から、あるいは食べ物がね、一緒に入って、それが原因となりますので。できればコップに(移して)飲むなどしてね。暑い季節ですので、ある程度、短い時間で飲みきるというようなことが大切かなと思いますね」と話した。


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