今年の夏は記録的猛暑になるのではないかとささやかれています。
夜間も暑苦しくてなかなか寝つけないという人も多いのではないでしょうか?
そこで、当記事では、『あなたの人生を変える睡眠の法則』の著者で作業療法士の菅原洋平さんからのお話をもとに、寝苦しい熱帯夜に快眠するヒント3個をお届けしたいと思います。
■1:就寝1時間前から除湿して寝る直前にエアコンを消す
就寝中に汗がベタつくのも寝苦しいですが、かといって、エアコンをつけたままだと寝冷えしてしまいますよね。
そこで、オススメなのは、“就寝1時間前からエアコンのドライで寝室の除湿をして、寝る際にはエアコンを消す”という方法です。
実は、寝つきをよくするには、足の裏から汗をしっかり蒸発させなければなりません。
というのも、足の裏から汗が蒸発すると、からだの奥の温度(深部体温)が下がり、それが眠気につながるからです。
睡眠中の汗は、最初の90分がピーク。
寝室の湿度が高いと、その汗が蒸発せず、深部体温が下がりにくく、快眠の妨げになります。
ですから、就寝1時間前からエアコンのドライで寝室を除湿して、最初の深い眠りに最適な環境を作っておきましょう。
■2:足首だけ温める
足の裏から汗をしっかり蒸発させるためには、“足首だけ温める”のも効果的です。
夏用のレッグウォーマー、あるいは、靴下の先を切って足の裏が出るようにしたものを、眠る1時間前から履いておき、そのまま眠るか、暑ければ脱いで眠るといいでしょう。
さらに、眠る前に、お湯でしぼったタオルで足の裏を拭いておくと、そこから水分がどんどん蒸発することで、より眠りやすくなります。
■3:頭を冷やす
深部体温を下げて眠りやすくするもうひとつの方法として、頭を冷やすというのもあります。
考え事ばかりして頭がカッカして眠れないという人に特にオススメの方法です。
保冷材を使ってもいいですが、もしなければ、乾いたタオルを冷凍させたもので代用することができます。
この方法で注意すべき点がふたつ。
まず、冷やすのは耳から上の部分に限定してください。
首まで冷やすと、逆に脳のはたらきが活発になって眠りにくくなってしまいます。
冷凍タオルを用いる場合も、枕を完全にタオルで包むのではなく、耳から上だけ冷えるようにタオルの位置などを調整しましょう。
ふたつ目の注意点。
眠り始めさえ冷えれば大丈夫なので、保冷材や冷凍タオルの温度が上がってきても、あまり気にしないでください。
冷たくなくなると、律儀に交換しようとする人が結構いるのですが、交換のためにわざわざ起き上がっては目が冴えてしまいますよね。
最初の眠りをいかに充実させるかが最も大切なことです。
以上、寝苦しい熱帯夜に快眠するヒント3個をお届けしましたがいかがでしたか?
睡眠不足は体調不良の元凶ですから、ぜひご自分に合った方法を試してみて、猛暑を乗り切ってくださいね。