あなたはお酒を飲み過ぎて、二日酔いになった経験はありますか?
お酒は大切なコミュニケーションツールのひとつですが、お酒に弱い人もいます。
こんな時に、少しでも抵抗しようとしていろいろ試した結果、余計に具合が悪くなってしまうこともあります。
今回は、お酒にまつわる都市伝説の真相を3つご紹介していきたいと思います。
■1:お酒を飲む前に牛乳を飲むと二日酔いしない!?
これは“牛乳が胃の粘膜をコーティングするため、アルコールの吸収が緩やかになる”という根拠らしいのですが、実はここに盲点があるようです。
胃に入った食物は胃の中でまざってしまい“膜を作る”という環境は難しいのです。
ただし、牛乳を飲むことで酸が中和され、胃のぜん動運動が抑制されます。
その結果、アルコールの吸収を遅らせることはでき、また腸では牛乳の脂質が吸収を緩やかにしてくれます。
またタンパク質がアルコール代謝に役立つおかげで、肝臓に負担をかけにくいという点で、飲まないよりは飲んだほうが良さそうです。
■2:ウコンを飲むと悪酔いしない!?
二日酔いなどによく効くとされ、飲み会の前や後に飲んだりする方も多くなったウコン。
最近はコンビニまでにもウコンドリンクが置いてあり、すっかり身近な存在になりました。
でもウコンについてよく知らない方も多いのではないでしょうか?
ウコンに含まれる“クルクミン”という成分が、肝臓が分泌する消化液の胆汁を増やし、肝臓の機能を高めることによって、体内から有害物質の排せつを助け、二日酔いや悪酔いを防ぐ働きがあるとされています。
しかし、ウコンを飲めば二日酔いにならないというわけでないのです。なぜなら、アルコールの分解酵素には個人差があり、またその日の体調で効く時と効かない時があります。
ウコンを飲んだからといって、いつものペースをこえて飲んでしまうと、結局二日酔いの原因になります。
■3:二日酔いはサウナで汗を出すと治る!?
「二日酔いの時、汗をかいたほうがスッキリする」と言う人がいます。
汗はもともと血液です。血液の中の有害物質を汗で無理矢理出してしまおう、という考えかもしれませんが、血行が良くなることによって、ますます具合が悪くなることもあります。
体内にアセトアルデヒドが増えると、自律神経を刺激し一時的に心臓に負担がかかります。
お酒が弱い人や心臓が弱い人は、この方法は危険ですのでオススメできません。
いかがでしたか? 一時的にお酒が“強くなる”ということは、ないようですが少しでも負担を減らしながら二日酔い対策はできそうです。
ただし、間違った方法で、もっと具合が悪くならないよう気をつけて下さいね。