習慣的に運動をしていた人が運動をしなくなると、引き締まっていた体のお肉がプヨプヨになってしまうことがよくあります。
場合によっては体重の変化があまり無いにも関わらず体型が変わったりして、元々運動をしていない人よりも肥満体型になってしまったりもするので、
「筋肉が脂肪に変わった」
などと表現される事も多いようです。
筋肉と脂肪は別物、筋肉はタンパク質から、体脂肪は脂質からできています。
つまり、筋肉と脂肪では材料が異なるわけです。
これは極端に言うと、木造住宅と鉄骨住宅のような差ということです。
だから、鉄骨が突然木材に変化しないのと同様に、筋肉を使わないでいたからといってそれが直接脂肪に変わってしまう事はありません。
「とりあえず脂肪で体重を増やしてから、鍛えて筋肉に変えよう」
という考え方も根本的に間違っている事になります。
運動の習慣がなくなった途端に脂肪が増えるのはなぜなのでしょうか?
それは筋肉の量が減り、脂肪の方は逆に増えてしまうからだと考えられます。
この状態では食事量と消費量のバランスが取れているので、体型が大きく変化することはありません。
このような状態で食事の量だけが運動をしていた時と同じだと、当然ですが沢山のエネルギーが余ってしまう事になるでしょう。
1.体の中で不必要と判断された鉄骨住宅が少しずつ取り壊される
2.今まで鉄骨住宅を立てていた大工さんがヒマを持て余す
3.大工さんが新しい木造住宅を次々に建てる
・・・というような感じになるでしょうか(笑)
やがて筋肉が落ちて体型は崩れて行ってしまうでしょう。