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医師が最も効果的であると思う風邪の予防法は?
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医師5万5千人以上が参加する医師専用サイト「MedPeer」(メドピア)を運営するメドピア株式会社は、会員医師を対象に「最も効果的であると思う(お勧めをする)風邪の予防方法」についてのアンケートを実施し、以下のとおり、結果を取りまとめた。
結果詳細は以下の通りとなっている。

■「最も効果的であると思う(お勧めをする)風邪の予防方法」について(総回答:3147人)

順位回答 回答数(人) 占有率
1 手洗い   1,352   43.0%
2 うがい 776 24.7%
3 マスク 747 23.7%
4 加湿器・空気清浄器 272 8.6%


サマリー:
「最も効果的であると思う(お勧めをする)風邪の予防法」について、医師専門サイトMedPeer(メドピア)に登録する医師(5万5千人以上)に質問した。

「手洗い」と回答した医師が最も多く、43.0%を占めた。
手洗いは、「すべての感染症予防の基本(40代、消化器内科)」で、
「触れたものが口から入るので(40代、呼吸器外科)」、
その根幹である手を清潔にすることを求める意見が多かった。

「うがい」は24.7%。「飛沫感染で最初に感染経路になるのは、口腔内(50代、一般内科)」、
「喉や口腔内の湿度を高めておくことが予防になる(40代、脳神経外科)」という意見がみられた。

「マスク」は23.7%。人ごみなどに出た場合などの飛沫感染を防ぐ効果があり、
「うがいでは鼻腔、上咽頭、喉頭を洗えないのでマスクの方が有用でしょう(50代、一般内科)」などの意見があった。

全回答者と一般内科のみの回答を比較したところ、「手洗い」はほぼ同じ割合で1位だったが、
「うがい」と「マスク」では、一般内科医が「マスク」の着用をやや重視する傾向がみられた。


■総合結果
(全診療科目)
手洗い(43.0%)が最も多く、次にうがい(24.7%)、マスク(23.7%)の順となっている。

(一般内科のみ)
手洗い(43.2%)がトップ。うがい(22.1%)よりも、マスク(26.0%)着用を支持するほうがやや多い。

■回答コメント(回答一部を抜粋)

「手洗い」  1,352件
・ 手洗いが基本と思っています。マスクは、つけ方の問題もあり、効果は限定的と思います。(50代、一般内科)
・ 手洗いがすべての感染症予防の基本だと思います。(30代、家庭医療)
・ 意識的に手洗いをするようになって、自分自身風邪にかかり難くなった。(40代、循環器内科)
・ 汚れた手からの感染が一番多いと考える。触ったところから他の人にも感染する。(20代、消化器内科)
・ うがいは言われているほど効果ないと思います。もちろんしないよりはよいでしょう。基本は手洗い。こまめにしています。あとマスクも無意識に手を口にもっていくことがあり着用しています。(50代、精神科)
・ 触れたものが口から入るので。(40代、呼吸器外科)
・ 手に付着したウイルスが鼻や口からはいる可能性があると思うので。(50代、一般内科)
・ やはり接触する手を予防することが1番ではないでしょうか(50代、小児科)
・ 他の三つはウイルスの性質から言ってあまり効果がない。消去法で物理的に洗浄する「手洗い」が最も良い。(70代、産婦人科)
・ 風邪は飛沫感染。飛沫を飛ばしそうな人には、人間はおのずと近づかないものである。盲点は、すでに汚染された物品をうっかり触った手で、物を食べたり、口などを触ることである。だから、手洗いが一番効果的と思う。(50代、精神科)

「うがい」  776件
・ 上気道感染なのでやはり頻回のうがいがベストでしょう。(50代、泌尿器科)
・ 咽頭からの感染が主たる原因と思うので、通常のマスクはウイルスにはほとんど無効であると思います。(50代、整形外科・スポーツ医学)
・ やはりこまめにうがいをして、ほとんど風邪を引かなくなった。喉や口腔内の湿度を高めておくことが予防になってるように思う。(40代、脳神経外科)
・ やはり、飛沫感染で最初に感染経路になるのは、口腔内であると思うから。(50代、一般内科)
・ 上気道から侵入する感冒ウイルスの除去にはうがいがベストかと思います。(20代、循環器内科)
・ 開業当初は風邪ばっかりうつされてましたが、診察の合間にうがいするようになってからほとんどかからなくなりました。(50代、一般内科)
・ 手洗いも大事ですが、加湿を含むうがいを最重要視しています。マスクは、自分が風邪の時に周囲にまき散らさない効果があります。(50代、泌尿器科)

「マスク」  747件
・ うがい、手洗いは水回りがないとできないが、マスクはどこでも使用できるので実効性が高いとの印象。(30代、心療内科)
・ 首を冷やさないことが最もよい手段とおもいますが、選択肢からはマスクでしょうか。(70代、脳神経外科)
・ 人口密度が高い日本では、飛沫感染を防ぐ最善の方法だと思う。(30代、健診・予防医学)
・ マスクによる感染予防と、咽頭の乾燥予防が大切と考えます。(50代、脳神経外科)
・ 気道を保温、加湿するのがことのほか有効であるように思います。(40代、脳神経外科)
・ マスクをすることで鼻や口に触れなくてすむ。手洗いは頻繁にできない。(60代、一般内科)
・ 今のマスクのウイルス感染予防効果は高い。マスクが気道の乾燥や急な冷気吸い込みも防ぐ。(60代、一般内科)
・ うがいでは鼻腔、上咽頭、喉頭を洗えないのでマスクの方が有用でしょう。電車の手すり・つり革などを持った手で直接鼻を触らないこと。夜寝る時は加湿して喉のコンディションを整えておくことも大事です(50代、一般内科)
・ マスクで保湿し、また気道内への起炎菌、ウイルスの侵入を防げ、一挙両得。これに十分な睡眠をとればれば言うことなし。(60代、一般外科)

「加湿器・空気清浄器」  272件
・ 院内に加湿器。空気清浄器を置いてから風邪にかかりにくくなりました。
職員の風邪罹患数も減っています。(50代、腎臓内科・透析)
・ 手洗い、うがいもするのですが、環境整備として防御率アップになるのは加湿器のような気がします。(30代、整形外科・スポーツ医学)
・ 寝てる間にのどが乾燥したり身体が冷えるのがもっとも感冒を引き起こしやすいと思っています。(30代、耳鼻咽喉科)
・ 乾燥がウイルスの生育にとって好条件だから、また、ヒトにとっても粘膜が乾燥することで感染機会が増すことになる。湿潤は大事。(60代、一般内科)
・ 上気道の乾燥を避けるのが肝要と思いますが、マスクがもっとも持続して湿潤を保てるのではないでしょうか。うがいや加湿器も大事だと思うし、手洗いも大切ですね。(40代、整形外科・スポーツ医学)

■調査方法
期間:
2012年11月28日(水) ~ 2012年12月4日(火)
有効回答:
3,147人(回答者はすべて、医師専門サイトMedPeerに会員登録をする医師)