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リバウンドはなぜ起こる?
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これまでにダイエットを実践してきて、「一時的には体重が減少するが、気がゆるむとまた増えはじめ、気がつくと元の体重よりも増えている」といったことはありませんか?

このようなリバウンドは何故起こるのでしょうか?

動物はこの世に生を受け、ずっと飢餓と戦いながら生きつづけてきました。
人間にはホメオスタシス(恒常性)といって生命を維持するために内部環境を一定に保とうとする力があり、体温や血液中の塩分濃度をはじめ体重もその一つに挙げられます。

急激、あるいは短期間に食制限(ダイエット)のプログラムを実行した場合は、体が飢餓環境と判断し、その飢餓環境を乗り切ろうとするために、食べ物から得るエネルギー吸収率を向上させます。

合わせて、人間が生きていく上に必要な機能を維持するための基礎代謝量 (体温の維持、心臓、その他生命を維持するために最低限必要なエネルギー)を低下させ本能的に体重が減少するのを防ぎます。

ダイエット期間中の「これっきり食い」「今日だけ食い」または終了後の「開放食い」「肥った原因であるはずの元の食生活」等を行った場合、体は次の飢餓環境に備えてこれまで以上に脂肪を体内に蓄え肥ろうとします。
これがいわゆるリバウンドの正体です。

もし、いい加減なダイエットをしていたのでは、最悪ダイエットを繰り返すごとに体脂肪を増加させ肥ってしまうことさえ考えられます。
皮肉なことに飽食の時代では、人間が本来生命を維持するために身につけた優れた機能がかえって我々を悩ます原因になっているのです。

リバウンドを抑えて体重コントロールするのには、カロリー計算されたダイエット(食事制限)と適度な運動を組み合わせて実践するのが効果的です。
食事制限のみで体重を落とした場合、体を支える筋肉量まで減少させてしまい骨粗鬆症の原因を作ってしまいます。

これが最近の隠れ肥満の例であり、いくら見た目がほっそりしても、肥満の指標である体脂肪率は有効に減少していません。

しかし、運動を併用すると体脂肪をエネルギーとして燃焼させ、筋肉を活性化させることができます。
結果 、体脂肪率の改善と基礎代謝の向上により、肥りにくい体を作ることが約束できるでしょう。