エアロ塾

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あの方から熱いメッセージを頂いたぞう!
尾陰由美子先生編
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2011年1月4日 
メールマガジン 掲載

尾陰由美子インストラクターよりエアロ塾の皆様へ!

2011年新春メッセージ〜インストラクターの皆さんへ〜

新年、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、穏やかで静かな新年を迎えた私ですが、皆さんはいかがだったでしょうか?
場所によっては、天候が荒れ、大変な思いをされた方もいるかもしれませんね。

私は元旦の朝、空を見上げながら、今年も多くの人が心安らかに、健康で平和な生活が送れることを心から願いました。

自分が20代の時は、そんなことを考えもしませんでした。
自分のことが精いっぱいで、他人のことよりも社会のことよりも世界や宇宙のことよりも、もっともっと独りよがりでした。50代になって思うこと
は、自分が何のために生まれ、何の為に生き、そして何のために人生を終えていくのか?ということ。

昨年、私の大切な教え子でもありスタッフでもあった岩田美知子さんの死に接してから、特に考えるようになりました。

その時にある方から言われた言葉・・・「生きることを始めたのね!死を受け入れることから生が生まれる。あなたは、死に向かって生きているの
よ!」ということでした。

その瞬間から、なんだか脱皮したように身体がするりと軽くなったことを覚えています。
そして、自分の周りが違って見えてきたことも鮮明に覚えています。

そんな私の心で感じたことを皆さんに新春メッセージとしてお届けします。(今年も肥塚さんからのご依頼でつたない文章を書かせていただきま
す。)

 2010年は、多くの方から「大変な時代」「大変な社会」「大変!大変!」と聞く機会が多かったように思います。

「大変」とは、「大きく変わる」と書きますから、何かが今までとは違った軸(価値観)で動き出すことを言うのだと思います。私にとっても昨年
の前半は、とても大変だったような気がします。

自分自身の思考や感覚、行動もずいぶん変わっていきました。

あっという間に過ぎた1年ではありますが、前半はすごく時間が長かったような気がします。
後半は、変化する自分を受け入れたことで、時間がスルスルと過ぎてしまい、あっという間に年末を迎えてしまいました。

考えてみれば、自分にとって変化の多かった20代は、時間が経つのがゆっくりだったような気がします。
子育てと仕事に追われた30代〜40代は記憶にないくらいあっという間の時間でした。

そういう意味では、変化が少なかったのかもしれません。
昨今のフィットネス業界の行き詰まり感は、変化が少なくなった結果かもしれません(平成不況も長い!)。

インストラクターの皆さんは、いかがですか?変わらないレッスンスケジュール、レッスン内容、お客様の顔ぶれ、毎日の生活リズム・・・変わら
ないことに安心してスルスルと時間が過ぎていませんか?

大変かもしれないけれど、何か「引っかかり」や「ハプニング」や「ショック」があると、私たちの行動やリズムは変わりますし、感情や思考も突
き動かされますね。
その刺激に対して対応していくことで、人は多くのことを学び、成長していくものです。

そういった意味では、昨年から続く「大変なきっかけ」は、私たちインストラクターのチャンスと捉えることができます。

自分が変化すること、自分が傷つくこと、自分が何かを失うこと・・・怖がらずに『変化』に対応していきたいものです。

でも、そんなときだからこそ大切にしたいのが「自分の軸」というものです。特にインストラクターの皆さんには、今後もっとも求められるもので
はないかと思います。

社員であれ、フリーであれ、プレコリオであれ、フリースタイルであれ、インストラクターという存在がクローズアップされる時代になってきてい
ます。

ただ、それは「自分軸」を持っている人に限るということです。「自分軸」とは、自分の価値観(バリュー)、自分の使命(ミッション)、自分の
想い(ビジョン)、自分の能力(キャパシティ)をきちんと捉えているということです。

そのうえで、クラブや施設の意向、お客様のニーズ、多くの人の望みに対応していくことが大切ですね。

最後に、昨年からいろんな方にアレクサンダーテクニークの考えをお話しする機会があります。皆さんにもおすそ分けしますね。

「何かをしようとする=doing」ではなく「自分がどうあるか=being」が大切!

2011年は、インストラクターの皆さんにとって「周りがどうであるか?」「自分が何をするか?」ということばかりでなく、
「自分が自分であること=自分軸」を大切に仕事や社会に向き合ってみませんか?

自分を大切にできる人は、他人にも優しく慈悲深くなることができますから・・・

インストラクターの皆さんにとって、幸多い素敵な1年となることを願いつつ・

【(有)アクトスペース企画  尾陰由美子】