エアロ塾

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あの方から熱いメッセージを頂いたぞう!
「尾陰由美子先生編」

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2009年1月21日 
メールマガジン 掲載

尾陰由美子インストラクターよりエアロ塾の皆様へ!

テーマ
『これからのフィットネス業界の展望とインストラクター求められること』

2008年の年末から日本の社会情勢は、非常に厳しいものになってきています。
リストラや内定取り消しなどの雇用不安から来る景気の冷え込みは、いろんなところに影響が出てきそうです。

そんななかで、多くの人たちが、この状況を乗り越えていくためには、
「自分の体は自分で守る」「病気になって働けないのは困る」「老後のための体力づくり」・・・
いろんな面で健康志向は、ますます加速しています。この考え方は、特に中高年者以上の方に強いようです。

さらに、アラフォー世代においては、「自分磨き」「アンチエイジング」「One Step上のキャリア志向」といったニーズが高いようです。
20代においては、節約ブーム、堅実志向といった意識が高くなっています。

インストラクターとして、これらの世代のニーズや意識に応じたプログラムやサービスの提供がどこまでできるか勝負ですね。

こういった世の中を反映して、フィットネス志向は続くものの、選択肢として「フィットネスクラブ」が選択されない可能性が増えてきています。
「Will Fit]に代表されるような家庭でもできるようなお手軽フィットネスの志向は、あいかわらず高いですし、節約志向からウォーキング&ジョギングと手軽にお金のかからない運動が流行っています。

さらに、「自分磨き」に代表されるような健康と美をイメージさせるカルチャーも人気が高いようです。

こういった背景を知りながら、私たちインストラクターが、ただ漫然とレッスン指導していくことは難しくなってきています。
これからのインストラクターが、目指さなければいけないことの1つに、高いスキルと知識を持つことは当然ですが、それを対象者(ターゲット)に応じて、わかりやすく、楽しく、面白く、お手軽に運動に導く能力があるかどうかということに尽きます。

自分志向、自分が好きだから、自分の元気や楽しさを伝えるだけでは、人は興味をもってくれない時代になってきています。

相手志向、相手をどのように導くのか、そのために相手を知り、相手と共に考え、相手の喜びを自分の喜びとして共有できることが必要になってきます。
本当の意味でのお客様志向ということです。

どんなときも、私たちインストラクターは「クリエイティブ」でないといけません。
精一杯の想像力を働かさなければならないのです。
それが、「相手を想う」ことだからです。そこからでしか、インストラクターとしての価値はないのです。
「過去」「今」に捉われるのではなく、「過去」は1つの経験として、「今」は受け入れることとして、「未来」を如何に想像していけるかが求められることです。

フィットネス業界を変えるのは、インストラクターの知恵に、腕にかかっているといっても過言ではないでしょう。
人はピンチのときほど、逆境に立てば立つほど、いろんな知恵を働かせることができます。

そういった意味では、2009年はインストラクターが、ひときわ輝くチャンスの年なのかもしれませんね。
眠っている頭を、鈍っている腕を奮い立たせて頑張りましょう!

【(有)アクトスペース企画  尾陰由美子】